静岡道楽日記

湘南味の散歩道24　葉山の海を望む海鮮イタリアン！

湘南といったらなんといっても海です。全ての町が相模湾を臨むといっても過言ではない海とともに栄えてきた地区です。その中でも葉山は御用邸や海水浴場、ヨットハーバーがある海の町といってもいいかと思います。そんな葉山に海を望むイタリアン・レセンツァがあるということで出かけてみました。



お店は漁港の目の前で特等席を予約すれば窓から雄大な海を一望できます。この景色を見ながら優雅にワインを飲みつつイタリアンランチを楽しむことができます。今回は予約が遅かったので内側の席でしたが、それでも窓から海が見えるということは気分が良いものです。店内は木を生かした落ち着いた雰囲気となっています。





今日はランチにお邪魔しました。５日ほど前に予約しましたが、予約客で満員御礼で、フリーのお客さんが何組か断られておりました。その理由は、おいしいのはもちろんのこと海を臨むロケーションとお値打ちな値段設定という高バランスだからだと思います。葉山というブランドの土地ながら、利用価値のあるお店だと思います。



この日のメニューは前菜の一皿目が太刀魚のカルパッチョ、２皿目が季節の野菜のフリタッータでした。カルパッチョは、スターターとしてはぴったりなもので、白身ながら身がしっかりとしている太刀魚の素性の良さを生かしたもので、厚めに切られたものにさっぱりめのソースがマッチしていました。



フリタッータは普通のイタリアンだと盛り合わせの一品として小さめなものが出てきますが、今回はしっかりとしたボリュームがあります。季節の野菜がゴロゴロと入っており、そこにチーズのコクがプラスされています。これをトマトの酸味を生かしたソースで食べさせようというもので、軽い味わいながらコクもあっておいしい一品でした。



イタリアンといったらパスタですが、こちらのお店では２人でいけばシェアして２皿出してくれます。一皿のポーションは少なめですが、けっして手抜きすることなく丁寧に仕事をされたものを出してくれます。もっと食べたいっ！と思わせるものがありました。一皿目は渡り蟹の塩味のタリオリーニで、超アルデンテに茹でられています。こちらの持ち味はなんといっても蟹からでる旨みと香りです。



次の皿は菜の花と活けアサリのタニオリーニのトマトソースです。こちらもの海の幸を生かしたもので、平打ちの手打ちパスタのモチッとした旨みが生かされています。トマトソースはちょっと平凡ながらアサリから出る出汁はやはり良いものです。何といってもメニューに書かれていないものの、乾麺ではなく手打ちのパスタを使っているのとアルデンテの茹で加減は最高です。



次のメインはスペシャリテともいうべきメインのアクアパッツァです。これは２人で一皿ではなくひとり一皿出てくるだけでなく、プラス料金が掛からないというのがすばらしいですね。今日の魚は真鯛で、大きさはそれほどでもありませんが、アサリやイカ、海老などから出る旨みを封じ込めた身は普通のポワレよりもおいしくなっています。ほとんどのお客さんがこれを頼んでいたのも当然かなと思いました。





最後はデザートとカフェで締めとなります。これまた自慢のカタラーナ、フランス料理でいうところのプレームドブリュレでした。キャラメリゼされたパリンパリンの下にはとろーりとした卵を生かしたプリンが隠れています。甘さも控えめで甘いものが苦手な人でもおいしく食べられるものだと思います。





と、リゾートの地といってもいい葉山でランチで税別2800円という値段で魚尽くしのメニューが楽しめるというのは稀有な存在かもしれません。ネットなどでは余り目にすることはありませんが、地元のお客さんを中心に愛されているのもわかるかと思います。そうそう、デザートとカフェの代わりにグラスワインにすることも可能です・・・

神奈川県三浦郡葉山町堀内1070
046-876-0561　　11：30～15：00　　18：00～21：00　　月曜、最終火曜日休み